「太っ腹塾長」があつく語る

塾長 : 理数進学ゼミナール 代表 瀬田昌昭先生
インタビュアー :柏ろうむサポート(委託社会保険労務士事務所)職員 金成・川村

 

 〜代表プロフィールとゼミナールの成り立ち〜

 大学では、「経営工学科」を専攻。卒業後、医薬品営業職を経験したのち教育業界に転職。県内大手進学塾にて講師、教室長として経験を積み、13年前佐倉市のユーカリが丘にて理数進学ゼミナールを創設。その後、村上教室もオープン。大手塾にはない地域密着型のメリットを活かした地区限定のカリキュラムを実践する。

 豊富な生徒指導の経験に基づいた子供の自主性を引き出す指導が好評である。『明るく厳しく』をモットーとした少人数の授業で確実に成績を伸ばし、第一志望の公立高校の全員合格を目指す。(21年度村上教室では全員合格を見事達成) 塾と子供たちの関係は良好で、教え子の元塾生が大学生になり塾講師として戻ってくることも多い。 
 


−まず教育方針や理念などあれば教えて下さい。 P6221318.JPG

塾長:子ども達に気づかせることを一番大事に思っています。何に気付かせるか?というと…、勉強がいかに大事であるか、を気づかせることによって、子ども達が自主的に勉強したくなるような気持ちにさせるというのが我々の仕事かな、と。無理やりやらせても効果はあまり期待できないので。


−なるほど、でもそれは一番難しそうですね…?!(笑) 


塾長:はい、難しいですね。(笑)ただ・・・例えばですが、「ドラゴンボール」が好きな子は、ストーリーを最初から最後までしっかり話せたり、「ポケモン」にはまっていた子は、キャラクターをすぐに覚えられる、でも勉強は今一つできない・・これはやはり興味の問題ですね。自分の好きなことに本気になれる子は必ず(勉強も)できるようになります。ですから、勉強も面白いことに気づかせる、興味を持たせるのが私達の仕事だろうと。


−性格や興味がみな違う子供たちに気付かせるというのは大変ですよね?日頃、心がけている点はあるのですか?


塾長:はい、一人ひとりへの言葉がけや目配りはとても大事ですね。私の経験から言うと、「面談形式」だとよくない。面談だと子ども達も構えてしまうので、あまり面談はしません。よっぽどなにか大きな問題があったり…、最終手段ですね(笑)それより教室に入ってきた時やすれ違った時のタイミングに声を掛ける。そういうふだんの一瞬一瞬の短いやり取りを大事にしていますね。


−あぁ、いいですね!塾長先生からそういうふうに声を掛けてもらうのは嬉しいでしょうね。

塾長:えぇ。タイミングを捉えることは意識しています。他には例えば、定期テスト直後の授業というのは、子ども達はホッとしていてあまり勉強する気がないわけです。そんなタイミングに、授業内容ではない話をあえてします。テストの結果はどうだった?から始まって…、勉強の仕方だとか、理数ゼミの卒業生の話だとか。そうするとあとでじわじわ効いてきているかな、と思いますね。授業中の態度があきらかに変わってきます。

 


−そうなんですか。勉強の重要性について話すのですか?

塾長:逆に中1、中2くらいは「家であまり勉強するな。」と言うんです。そうすると子ども達は「えっ、勉強しなくていいの?」となる。(笑)意外性を持たせる感じで。「君達、勉強したくないでしょ。僕も中学生のときは勉強しなかった。でもね!授業中は集中していたよ!学校の授業に友達とつつき合ったり、手紙回したりしているだろうけど、もったいないと思わない?それより授業中に集中して、学校で分かっちゃうんだよ。そうしたら家で思いっきり遊んでいいんだよ。」と。そうすると子ども達は納得したような顔をしています。でもテスト前は、「勉強しないやつは人間じゃない」くらいのことを言います。(笑)

 


−あぁ、それでメリハリをつけることの大事さに気が付くのですね?!
塾長:そうなんです。そうするとそれまでは授業中にふざけているような子も徐々に態度が変わってくるんです。「僕が見ている前だけじゃなくて、学校でも同じように集中しなくちゃだめだよ。学校では誰も見ていないと思うだろうけど、お天道様(おてんとうさま)が見てるから!」(笑)と話しますね。

 


HPgazou2.jpg−(笑)それは面白いですね。自らやらなくてはダメということですね。


塾長:「学校の先生の教え方がどうだとか、友達がいるから、とかそういう問題じゃない。人のせいにするな」と。「人の気持ちはコントロールできないけど、自分の気持ちはコントロールできるだろ。だから勉強もやろうと思ったらできるから!」と。

 


−なるほど、とても説得力がありますね。親が勉強しろと言ってもなかなか聞かないんですよね…(苦笑)


塾長:私は新入社員で入った会社で医薬品の営業をしていたんです。抗生物質って細菌を殺すものなんですけど、抗生物質をダラダラ続けると、菌に耐性ができるんです。そうすると抗生物質が効かなくなるんですよ。それと同じように、子どもに対して同じことを何回も言っていると、子どものなかに耐性みたいなものができてしまう。だから同じことを言っても聞かなくなってしまう。どんなに大事なことを言っていたとしても、聞く耳を持たないんですね。(苦笑)だから子どもに伝えたいことは、タイミングがいい時にズバッと言って、何回もダラダラ言わないようにしています。

 


−塾長のそのインパクトがある話し方だと聞きそうですね!(笑)それから理数ゼミの特徴として、「少人数集団指導」というのがありますね。

塾長:はい、9人定員です。6人から9人のクラスが多いです。

 


−それくらいの人数だと皆に目が届きそうで安心ですね。


塾長:いろいろ試した時期もあったのですが、ライバルと切磋琢磨し、なおかつ個別対応が可能な人数は9人までだと考えています。個別指導と集団指導のよいところを取り入れられるのは9人が理想かなと。それで9人定員に辿りついたわけです。(笑)

 


−ゼミにはどんなお子さんたちが多いですか?


塾長:まじめですよ、みんな。ほとんどの子が部活動に入っています。運動部か吹奏楽部が多いかな。ほとんど毎日放課後の部活動や朝練もあって、子どもたち大変だと思います。

 


−だからこそ勉強するときはメリハリをつけて集中しなくてはいけないのですね。それからゼミの雰囲気はどんな感じでしょうか?


塾長:そうですね。うちの特徴としては・・・、とても発言しやすい雰囲気なんですよ。もちろん成績が上位の子達は、学校でも発表しているわけです。学校でも目立っている。成績別のクラスにすると何がいいか?というと・・・、成績で真ん中か下の方のクラスの子達は学校ではあまり発表する機会が多くない。発表したとしても間違えたりすると恥ずかしいっていう意識があるから、あまり元気がない。ところがうちの塾に来ると、元気よく発言できる友達から「オマエ学校だと静かなのにココだと元気いいな!」と言われたりしています(笑)塾で目立って、注目されると嬉しいんですよね。そういう子は伸びていきます

 


−あぁ、それは少人数で成績別クラスのよいところですね。


塾長:はい、うちの塾の当初のモットーは「明るく厳しく」なので、どのクラスも明るい雰囲気ですね。私が学生時代に塾講師をしていたころは、大声あげて叱りとばしたりすることがありましたけど、今はほとんどありません。逆に子どものいいところを探して誉めることに神経を使っていますね。悪いところ、例えば「宿題を忘れてきた」子に意識を向けるんじゃなくて、宿題をよくやってきて、よく質問をしてくる子に目を向けます。やっぱり一生懸命に宿題をしないと質問も出てこないんですよね。「おっ いい質問だね! よく宿題やってあるねぇ!」とすかさず誉めます。そうすると宿題をやってこない子も、誉められている子を見て、自分もやらなきゃいけない、と思うんですね。そこで気づくんです、怒られなくても。

 


−なるほど!本人が自分で気づくことが一番いい流れだと思います。


塾長:誉めるにしても、人数が多すぎると難しい。うちは少人数なので全員に目が届く

 


−いいですね。塾長のそういう方針については他の講師の先生方にも浸透しているのですか?


塾長:そうですね。定期試験前や夏期講習前など、必要なときに会議をしています。それから新任の先生には特に目を配ります。だいたいがうちの塾の卒業生なので信頼はしていますが、授業の進め方や生徒に対しての対応について、細かなアドバイスをしています。

 


−はい、有難うございます。それから学校と塾の役割についてはどのようにお考えですか。


塾長:はい、学校教育の役割はとても幅が広い。勉強だけではない。社会性を教えるというのも大きな目的になっています。部活動、委員会、生徒会、また、いろいろな行事もあります。ただ、学校だけの勉強で十分かと言うと、十分ではない。とくに吸収力のある子にとっては学校だけでは物足りない。多くのことを教えてあげないと。教えていると分かりますが、どの子も可能性を秘めている! そういう意味でも塾は必要だと思います。ときどき「これくらいでいいや。」と諦めている家庭も見受けられるのは残念ですね。

 


−可能性があるなら伸ばしてあげたいと思いますよね。ズバリ成績を上げる秘訣は何でしょう?(笑)


塾長:それは簡単です。(笑)量をこなす、それだけです。子ども達にこう言います。「でもね、漢字をノートに写したりするのはただの作業で勉強とは言えないよ。どうして?なんで?と自分で考える。分からないところを教科書や参考書を使って調べる。それが勉強。単純に量をこなせばいいんだよ。」「人間は元来怠け者だから、量をこなすと工夫をして短時間に理解する方法を考える。そこで質の高い勉強法を自分であみ出すようになるんだよ。」と。すると子供達は黙々と自習をはじめます(笑)
 高校受験はゴールではないんですよね。通過点です。大学受験も通過点ですけどね。ある意味、高校はどこでもいいのかもしれない。普通に勉強できる環境であれば。高校受験で失敗した子もちょっと背伸びして頑張ったという経験は次に生きてきます。昨年もそんな教え子が見事に千葉大に合格しましたから。

 


−わぁ、すごいですね。なんだかここの塾ではこつこつ頑張ることの大事さを教えてもらえるような、そんな環境なのだと感じますね。それからここの塾は、生徒募集の勧誘をあまりしないと伺いましたが・・・。


塾長:えぇ…しませんね。(笑)他の塾でよくあるような、「友達紹介制度」みたいなのはありません。無料体験にきてもらった子どもに対して、そのあと勧誘の電話をするようなこともほとんどやりません。

 


−え、ではどうやって生徒が集まるのですか?


塾長:もちろん、生徒が友達を連れてくることもあります。でも一番多いのは、卒業生の保護者からの紹介です。

 


−それは有り難いですね。高校受験が終わって満足して頂いている証拠ですね!


塾長:それから無料体験について言えば、大手塾などは、無料体験用に看板講師の授業を見せることがあるようです。実際に入ると違う先生だったりするわけです。うちは、その生徒が入塾したら入るクラスで体験してもらいますから。もちろん講師も同じですので、判断してもらいやすいと思います。

 


−そうなんですね。それは親としても安心できますね。授業にも講師にも自信があるからこそできることですね。


塾長:長くやっているといろいろ考えることが多いですね。最近は教育関係に限らず、経営論などの実務書を手当たり次第乱読してます。教育とは全く関係のない分野の読書でも、塾に結び付くような教育についてのヒントを見つけたりします、不思議ですが。

 


−塾長ご自身も常に勉強されているのですね。向上心をお持ちで素晴らしいですね!P6221320.JPG
今日は有難うございました。


塾長:こちらこそ、有難うございました。